◇「ネット見て手口知った」 県警高速隊など、全国初の摘発
高速道路のETCレーンを通過する際、大型トレーラーは、バー通過後にETCカードに利用履歴が記されることを悪用し、不正通行を繰り返したとして、県警高速隊などは9日、春日部市椚、トラック運転手、戸田正己容疑者(41)を詐欺容疑で逮捕した。県警によると、この手口による逮捕は全国初という。
容疑は、2月12日と24日、大型トレーラーを運転し、さいたま市緑区の東北道浦和本線料金所で、料金所の収受員に「エラーになった」などと言って、ETCカードを手渡し、加須インターチェンジ(IC)から利用したのに「岩槻ICから乗った」とうそをつき、通行料金計3900円の支払いを免れたとしている。
同隊によると、ETCレーンには、通過車両を識別するアンテナが、バーを通過する手前(第1)と後(第2)に1カ所ずつある。普通車などは、第1アンテナで利用履歴が記録される。トレーラーは荷物の大きさなどで料金が異なるため、第1アンテナでけん引車を識別し、第2アンテナでトレーラーの車軸数などを検知して大型車、特大車などの料金を特定し、通過場所や時刻がETCカードに記録される仕組み。
戸田容疑者は、加須ICで第2アンテナ通過する際、電波が届かないようにETCの車載機を細工し、利用履歴が記録されないようにしていたという。昨年6月〜今年2月、東北道や関越道、常磐道などで100回以上の不正通行を繰り返し、約30万円をだまし取ったとみている。
戸田容疑者は「インターネットの書き込みを見て手口を知った。給料から天引きされる高速料金代を浮かせるためにやった」と供述しているという。【飼手勇介】
【関連ニュース】
高速道路:新料金見直し 値上げ幅抑制が焦点 「建設」との両立は ... 高速無料化:CO2は…減るの?増えるの? 国交省と環境省の試算、正反対 高速道路:新料金、見直し 小沢氏異論、政府公表覆す 「決められない政権」深刻 高速道路:新料金体系の行方は不透明 東名高速道路:ハイウエー時代の幕開け 全線開通から40年 ・
日米協議「国益、世界平和のため」=鳩山首相(時事通信)・
日米地位協定に「環境条項」=沖縄配慮、改定提起へ(時事通信)・
伝統の鏑矢祭、地元児童が鎌倉へ矢を放つ 群馬県太田市(産経新聞)・
森下優一君表彰 「お母さんの似顔絵全国コンテスト」(産経新聞)・
弁護士増に対抗 「士業者」連携 顧客つかめ 司法、行政書士ら横断型サイト(産経新聞)