国会は19日の衆院本会議で、菅直人財務相の財政演説に対し、各党が代表質問を行い、与野党の論戦がスタートする。自民党の大島理森幹事長が最初に質問に立ち、鳩山由紀夫首相の偽装献金事件や小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件を徹底追及する。夏の参院選をにらみ、今国会最大の焦点となった「政治とカネ」の問題で、与野党は冒頭から全面対決。激しい論戦を繰り広げそうだ。
小沢氏の資金管理団体の土地購入に関する政治資金規正法違反事件で、元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕されたことを受け、自民党は勢いづいている。大島氏は、事件について十分な説明責任を果たそうとしない小沢氏を批判するとともに、東京地検特捜部と全面対決する小沢氏を支持した首相の姿勢をただす意向。特に首相が小沢氏に「(検察と)闘ってください」と伝えた点を問題視している。
また、首相の元公設秘書が昨年12月に起訴された偽装献金事件についても、首相の監督責任を問う。首相は野党時代に「秘書の責任は議員の責任」との主張を繰り返しており、過去の発言との整合性を指摘しながら追い詰めたい考えだ。
さらに、大島氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を取り上げ、首相発言のぶれや指導力不足で米側の不信を招いたなどと批判。景気の底割れ懸念を踏まえ、経済・財政運営に関する政府の基本方針もただす予定だ。
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